3Dプリンターを使った親知らずの移植

ささき歯科医院 歯科医師の佐々木俊です。

ちょっと動くだけでも汗がダラダラ出る暑さですが、そんな中での東京オリンピックでの日本選手の頑張り、本当にすごいですよね。


さて、皆さんは「親知らずの移植治療」をご存じでしょうか?

歯を失ったところを補う処置として、ブリッジや部分入れ歯、インプラントではなく、自分の親知らずを移植することが可能なケースがあります。

当院では、親知らずの移植治療をこれまで400人以上の患者さんに行っております。

また、条件が揃えば保険適用となります。


親知らずの移植治療について

【メリット】

・両隣の歯を削ってかぶせたり、入れ歯にすることを回避できる

・歯を失った部分でも、自分の歯で再び噛めるようになる

・条件によっては保険適用となり、費用を抑えられる

【デメリット】

・治療期間がかかる(3か月~半年程度)

・外科的な処置(抜歯など)が必要

・インプラントに比べると、成功率にやや劣る


※移植治療のイメージです(画像は私自身のレントゲン写真を加工しています)


当院では、レントゲンCTの画像から、移植する親知らずのデータを抜き出し、3Dプリンターを使って親知らずのレプリカを作製することができるようになりました。



親知らずの移植の成功率を高めるためには、処置の際に歯の表面にある「歯根膜」と呼ばれる細胞の層を、できるだけ傷つけないようにすることが重要であることが分かっています。


処置の際に、移植する穴の大きさを調整しては親知らずを試しに合わせてみる ことを繰り返すと、この歯根膜の傷が大きくなってしまいます。

そこで、親知らずと同じ形のレプリカを代わりに使うことで、親知らずの歯根膜を温存できる可能性が高まります。





本来親知らずの移植は、比較的難易度の高い処置なのですが、このレプリカの使用によって処置の時間を短縮できる、という報告も増えてきています。


このようなデジタル技術を歯科治療に応用する試みは、現在目覚ましいスピードで発展していて、私たち歯科医師も取り残されないよう情報のアップデートが大変です(◎_◎;)


ささき歯科医院では、よりよい治療を提供できるように、今後も努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。



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