折れてしまった歯のセラミック治療

こんにちは、今日は治療の一例をご紹介します。

患者さんは、過去に神経の治療をした歯が折れて来院されました。


さいわい歯根は無事でしたので、その日のうちにグラスファイバーで補強された土台で残っている歯を補強し、仮の歯を入れました。


以前からお話ししているように、歯の治療は元々の状態まで回復することは不可能です。天然の歯の部分が失われれば失われるほど、構造としては弱くなり、治療のやり直しも難しくなります。

患者さんは、そのことと、見た目を自然に治したいとのご希望でしたので、相談のうえセラミッククラウンで治療することになりました。


【土台の形成と歯肉圧排】

写真は土台となる歯の形を整えているところです。

歯肉の中に黒っぽい材料が見えますね(゜o゜)

これは歯肉の中に糸を挿入し、歯ぐきと歯の境目をクッキリさせるための処置です。

前歯ですので、自然な見た目を達成するためには冠のフチの部分は歯肉に隠れる必要があります。

その深さが深くなると、治療の難易度は上がります。

なるべく歯肉を傷つけないよう、かつフチの部分に段差を作らないように削るために、このように糸を挿入して治療をします(歯肉圧排といいます)

【仮の歯で試験運転】

今回歯が折れたのは、かみ合わせの影響も考えられたため、仮の歯を入れて試験運転をしました。

また仮の歯を適合よく作ることで、写真のように腫れや赤みのない歯肉になります。

このように引きしまった歯肉でないと、処置中に血がにじんだりして精密な型取りは難しくなります(・_・;)

仮の歯でしばらく経過を見てトラブルがないことを確認し、型取りを行いました。




【光学印象で型取り、色の写真撮影】

このケースでは、写真の口腔内スキャナーで撮影することで型取りを行いました。

型取りの材料の変形がないデジタルデータで行えることと、従来の粘土状の材料を用いるよりも患者さんの身体的負担は少なく済むことがメリットです。(光学印象についてはこちら)

また、セラミッククラウンを作ってもらう技工士さんに、周りの歯の色を伝えるために写真を撮影します。(これがとても難しいです(◎_◎;)


【色のチェック】

色を一発で合わせるのは難しいと思われたので、完成ちょっと手前の段階で、一度色の確認を行いました。

隣の歯よりも、黄色みが強いように見えますよね…

この写真を元に、技工士さんに修正してもらい、患者さんのOKをいただいて無事セットすることができました(゜_゜>)


治療後、半年が経過しましたが、冠のフチの露出や歯肉の炎症もなく、自然な状態だと思います。精度の高い治療のためには、実は様々なハードルがあることをご理解いただけると嬉しいです(.. )

今回のケースでは、保険治療でも歯の保存そのものは可能でしたが、よりよい治療をご希望の方は遠慮なくご相談ください。


最後に、このケースは自費治療ですので医療広告ガイドラインに則り、必要事項を記載します。ここまで読んでいただいてありがとうございました。


▷費用 88,000円(税込)

▷治療回数 5回

▷治療のリスク 非常に丈夫な材料ですが、欠けたりすることがあります


(奥州市水沢 ささき歯科医院 佐々木俊)




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