「高額だけど、それだけの価値があるのか分からない」
「外科手術が必要で、痛そう、怖い」
「骨が足りないと手術を何度かしたり、治療期間が長くなりそう」
歯を失ったとき、多くの患者さんが直面するのが「ブリッジにするか、インプラントにするか」という選択です。
多くの歯科医師がインプラントを提案する理由は、「残っている歯を守れる可能性が、データの上で最も高いから」だと思います。
ブリッジは構造上、両隣の健康な歯を削る必要があり、さらに失った歯の咬む力まで両隣の歯に負担させることになります。支えとなっている歯の寿命まで短くなり、ドミノ倒しのように歯を失う負の連鎖を招きかねません。
インプラントは、周りの歯に一切依存せず、独立した歯として機能します。「今の1本」だけでなく、「10年後のお口全体」を守るために、インプラントは理にかなった選択肢なのです。
「失われた『咬み合わせの支え』を、真の意味で回復できるのはインプラントだけ」
特に奥歯を失った場合、単に「噛めなくなった」だけでなく、お口全体を支える「咬合支持(こうごうしじ)」という重要な機能が失われます。4本脚の椅子から1本が折れた状態をイメージしてください。残りの脚に無理な力がかかり、やがて全体が傾いていきます。
多くの論文やデータにおいて、「失われた咬合支持を回復し、歯列の崩壊を食い止められる可能性が最も高いのはインプラント治療である」と示されています。しっかり咬める喜びを取り戻すことはもちろん、歯の欠損のループを止める最後の砦となりうるのがインプラント治療の特長です。
ここまで、データや機能面においてインプラントが優れていることをお伝えしました。しかし、実際の臨床においては、患者さんの状況によって最適な治療は変わると考えています。
持病(重度の糖尿病や心疾患など)や骨の状態によっては、外科手術のリスクがメリットを上回る場合があります。無理のない範囲で治療計画を立てることが重要です。
若年層で顎の成長が続いている場合や、ご高齢で手術の負担を極力避けたい場合など、年齢によって優先すべき事柄は異なります。
削る量を最小限に抑えた「接着ブリッジ」や、ご自身の親知らずなどを移植する「自家歯牙移植」など、別の選択肢が有利なケースも存在します。
▼ インプラント以外の選択肢についてはこちら
当院のインプラント治療の特長は、患者さんの身体的負担を減らす(低侵襲)術式にあります。
外科処置への不安や、治療期間の長さで
インプラント治療をためらっていた方に、読んでいただきたいです。
歯を抜くのと同時にインプラントを。
「切らない・縫わない」から痛みが少ない。
従来では、
①歯を抜いて治るのを待つ(数ヶ月)→ ②歯ぐきを切ってインプラントを埋入する → ③治るのを待つ、という長い期間と最低2回の手術が必要でした。
「骨が足りない」と言われた方へ。
大掛かりな骨移植なしで治療が可能に。
上の奥歯の上方には「上顎洞」と呼ばれる空洞があり、歯を失うと骨が薄くなりやすい部位です。当院ではデンサーバーという特殊器具とワイド径インプラントを組み合わせた術式を採用しています。従来の人工骨材料を必要とする、痛みや腫れが比較的大きい術式ではなく、ご自身の骨を圧縮・拡大しながら上顎洞の膜を押し上げることで、骨移植なしでインプラントを埋入できます。
抜歯の前にご相談ください
インプラント治療は「怖いもの」というイメージがあるかもしれませんが、診断と低侵襲な術式により、術後の負担をより少なく、治療期間を短くすることができます。まずはCT撮影による診断で、「あなたにとって一番負担の少ない方法」を確認してみませんか?
CT撮影・インプラント相談のご予約 0197-24-5418
60代男性|上顎第一大臼歯
抜歯即時埋入インプラント+グラフトレスサイナスリフト
| 治療名 | インプラント治療 抜歯即時埋入・グラフトレスサイナスリフト |
| 費用 | インプラント 1本 ¥418,000(税込) |
| 治療期間 | およそ3ヶ月(手術〜上部構造装着) |
| リスク・ | 術後の腫れ・疼痛、感染、インプラント周囲炎等。定期的なメインテナンスが必要です。 |
歯根が破折しており、保存困難と診断しました。上顎洞に近接した部位のため、一般的には「骨を足す手術が別途必要」「抜歯後、骨が治癒してから数か月後にインプラント埋入」と説明されることも多いケースです。
丁寧な抜歯処置により骨壁を温存。抜歯窩の形態を確認し、同日のインプラント埋入が可能と判断しました。切開・縫合の範囲を最小限に抑えることで、術後の腫れや痛みを軽減します。
抜歯窩にそのままインプラントを埋入(抜歯即時埋入)。デンサーバーを用いて上顎洞底の膜を押し上げ、人工骨材料を使わずに自家骨のみでスペースを確保するグラフトレスサイナスリフトを同時施行。別部位からの採骨が不要なため、傷口が1か所で済みます。術後に痛み止めを一回飲んだだけで、次の日の受診時は痛み腫れはありませんでした。
ヒーリングアバットメントを装着し、歯肉の形態を整えながら待機。インプラントと骨がしっかり結合(オッセオインテグレーション)する期間です。歯肉の状態も良好に経過しました。
最終クラウンを装着して治療完了。周囲の歯と調和した自然な仕上がりで、咬み合わせも安定しています。隣接する天然歯は一切削っていません。
埋入直後のCTでは、挙上された上顎洞底の骨の写り方はまだ不鮮明です。術後3年で撮影したCTでは、インプラント周囲の明瞭な骨形成が確認され、上顎洞内にも問題を認めず、安定した経過をたどっています。
インプラント埋入直後のCT
術後3年フォローアップCT
※ 本症例は患者さまの同意を得て掲載しています。
| インプラント | ブリッジ | 入れ歯 | |
|---|---|---|---|
| 咬む機能の |
天然歯に近い | 天然歯に近い | 弱い |
| 見た目 | 自然 | 自然 | 金具が見える |
| 隣の歯への |
負担が減る | 削ることにより |
負担大 |
| 耐久性 | 長期的に安定 | 7〜10年程度 | 数年で |
| 保険 | 自費 | 保険適用可 | 保険適用可 |
CT撮影・口腔内検査を行い、骨の状態やかみ合わせを確認します。患者さんのご要望を伺いながら治療計画を立てます。
局所麻酔のもと、顎の骨にインプラント体を埋入します。抜歯即時埋入の場合は抜歯と同時に行います。
インプラントと骨がしっかり結合するまで2〜4ヶ月ほどお待ちいただきます。この間、仮歯で生活できます。
型取りを行い、見た目とかみ合わせに優れた人工歯(上部構造)を装着します。
インプラントを長持ちさせるために定期的なメインテナンスを行います。当院は口腔管理体制強化の施設基準認定を受けています。
局所麻酔を行うため、手術中の痛みはほとんどありません。当院では低侵襲な術式を採用しているため、術後の腫れや痛みも最小限です。
通常3〜6ヶ月程度です。抜歯即時埋入の場合は治療期間を短縮できます。骨の状態や治療内容により個人差があります。
当院ではグラフトレスサイナスリフトなど、骨が少ない方にも対応できる術式を行っています。まずはご相談ください。
インプラント治療は自費診療です。¥385,000(税込)から(歯や歯ぐきの状態により異なります)。詳しくは検査・診断後にご説明いたします。
適切なメインテナンスを行えば、10年以上使用できるケースがほとんどです。定期的な検診とセルフケアがインプラントを長持ちさせる鍵です。
歯を抜くと同時にインプラントを埋入する方法です。手術回数が1回で済み、治療期間の短縮・身体への負担軽減につながります。
ブリッジは固定式でかみ心地も良好ですが、両隣の健康な歯を削る必要があり、支えの歯に負担がかかります。入れ歯は歯を削らずに済みますが、取り外し式で異物感があります。インプラントは隣の歯を削らず、独立した歯として機能するのが特長です。
糖尿病・高血圧・骨粗しょう症などの持病がある方も、状態が安定していれば治療が可能な場合があります。かかりつけ医と連携して安全に進めますので、まずはご相談ください。